- 作者: 岸見一郎,古賀史健
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/12/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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タイトルから、どっかのベンチャーとかの社長が書いた本かな〜って思って全然興味が沸いていなかったんですけど、アドラーの心理学に基づいた本だということを知った瞬間に興味が沸いて読んでみました。通勤の行き帰りの電車で読んで一週間くらいで読み終えました。一気に読んだら2日くらいで読めるんじゃないでしょうか。
別に心理学とか哲学を勉強しているわけではないけど、最近アドラーの心理学っていう単語をよく耳に(目に)するようになったから気になっていました。要はミーハーですね。ミーハーで事前知識が全くない私でしたが、対話形式になっていてとても分かりやすかったです。
分かりやすいとは言っても、全部が全部理解したわけではないので、気になったキーワードをいくつかピックアップします。
目的論
フロイトが提唱する「原因論」とは異なる、「目的論」を提唱している。
現在の結果は過去の出来事によって規定される、という考え方の原因論に対して、過去の原因ではなく今の目的を考える目的論。
本書の中で、青年の引きこもりの友人に対して哲人がこう述べています。
ご友人には「外に出ない」という目的が先にあって、その目的を達成する手段として、不安や恐怖といった感情をこしらえてるのです。
この考え方は分からなくもないけど、目的はどこからやってくるのかな?ってところが腑に落ちないです。何も動機なしに目的ってやってこないんじゃないかなとは思いました。
全ての悩みは、人間関係である
他者と比較して、他者を敵と見なしてしまうから、悩みが生まれてしまう。つまり、競争があると人は対人関係から逃れられない、と述べています。
競争には加わらず、自分は自分を持って生活するってことなのですかね。そんなに簡単にいくものなのかにわかには信じがたい話です。
でも、確かに悩みのほとんどは人間関係というか、他者との比較、競争から来ていることはなんとなく分かります。ただ、そこをスパっと切り離せることが出来たら悩みなんてなくなるんでしょうね。やってみますか。
7つの習慣と共通する部分がある
- 作者: スティーブン・R・コヴィー
- 出版社/メーカー: キングベアー出版
- 発売日: 2014/05/23
- メディア: Kindle版
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自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与えられる意味によって自らを決定するのである
スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」で、「刺激と反応の間には選択の自由がある」と述べられていて、経験に対してどう捉えるかは自分次第という点ではとても似ていると思いました。
まとめ
「劣等コンプレックス」「課題の分離」「人生のタスク」「共同体感覚」など様々なキーワードが出てきて、自分の中で消化できてない部分もあるから、何回か読みたい本ですね。